DDDS5 蝶ダンパー
蝶ダンパーについて。現在多くのスピーカーに用いられるのは、コルゲーションダンパー。(赤矢印は無視)
同心円に波打った薄茶色のがそれ。布に何かが塗布されている(と思われる)。安い、簡単、安定と三拍子揃った工業製品の優等生。
それをなぜわざわざ蝶ダンパーにするのかと言えば、バネ性の問題。1の力で1曲がり2の力で2曲がるのが望ましい。コルゲーションは所詮布だから。
バネ性が優れているのは金属だが、ボイスコイル近くで金属は避けたいのでプラを選ぶ。今回はプラの中でもポリカの割れにくさを採用。しかし、塩ビ、アクリルに比べるとビニールっぽく、バネ性は劣る感じ。
制作の様子。ポリカをシナベニアに両面テープで固定。シナベニアの裏に穴開けし、その穴をピポットに回転させ加工している。使用しているのは角のみを改造したフライス盤もどき。6ミリのストレートビットによる。スパイラルのアップカットだとポリカはバリバリと割れる。
赤の印は罫書き
このようになる。
1ミリ厚のポリカで "腕 "の太さも間隔も適当だが、指で上下してみるとコルゲーションの硬さに近い感じがする。まあいけるだろう。